クラウドPBXはメリットの裏にデメリットも!対処法もまとめて解説
クラウドPBXは導入が容易で、コスト削減にもつながるなど、さまざまなメリットを持ちます。一方、セキュリティやサポートがベンダーに依存するなど、デメリットもあります。そのため、導入は慎重に判断することが大切です。
この記事では、クラウドPBXのメリットとデメリットのほか、デメリットの対処方法を解説します。
目次
1.クラウドPBXのメリット3つ
クラウドPBXのおもなメリットは次の3つです。
場所を選ばない
電話代を抑えられる
導入が簡単
各メリットについて、この章で詳しく解説します。
1.1 場所を選ばず会社番号が使える
クラウドPBXは、場所を問わずに会社の電話番号を利用できます。従来のPBXでは、会社番号を使って受発信が可能なのは接続された固定電話機のみです。もしオフィス外で利用したいときは、電話代行や転送サービスなどを利用し、仕組みづくりが必要になります。
クラウドPBXでは、スマホやパソコンなど、対応端末から会社番号での受発信が可能です。インターネット回線を利用するため、通信できる環境であれば場所は問いません。社員にクラウドPBXの設定済みの端末を渡しておけば、外出中も電話対応ができるようになります。
場所を問わないため、自宅でテレワーク中の社員でも、会社へかかってきた電話への対応が可能です。電話対応だけのためにオフィス出社を指示する必要はありません。
1.2 電話代を抑えることができる
電話代を抑えられる点もクラウドPBXのメリットです。クラウドPBXはインターネット回線を利用するため、固定電話ほどの通話料がかかりません。ベンダーによって異なりますが、市内はもちろん、市外・県外や携帯電話への発信も通話料が抑えられています。外線の利用頻度が多い場合、通話料の削減が期待できます。
固定電話の転送サービスは、1回ごとに転送料がかかりますが、クラウドPBXは転送費用も無料です。電話の取り次ぎや転送が多い部署では、大幅なコスト削減につながるでしょう。
なお、クラウドPBXは内線電話も利用できます。他の社員へすぐ連絡を取らなくてはいけないときでも、スマホから外線発信する必要はありません。
1.3 手軽に導入できる
手軽に導入できることもクラウドPBXのメリットです。専用の装置や電話回線の敷設は不要で、インターネットの接続環境とスマホなどの端末があれば問題ありません。端末の登録などの設定は、専用の管理画面やアプリなどから行います。
従来のPBXは、工事の段取りなどで導入までに時間がかかります。一方クラウドPBXは、契約から数日で利用できます。短期間で導入が可能なため、PBXから切り替える場合でも、業務への影響も抑えられます。テレワークの導入や移行もスムーズに進むでしょう。
2.クラウドPBXのデメリット3つ
一方、クラウドPBXのデメリットとして挙げられるのが次の3つです。
通話音声が不安定
電話番号が限定される
サポートなどはベンダー次第
この章では、これらのデメリットについて解説します。
2.1 通話音声が不安定になる
クラウドPBXは、通話音声が不安定になりやすく、音声が途切れたり、ノイズが入ったりする場合があります。これは、クラウドPBXがインターネット回線を利用することから起こる現象です。回線が安定している環境であれば、クリアな音声で通話できます。しかし、回線速度が遅い・電波が届きにくいなど、通信環境が悪い状況では、通話が切断されてしまうことも考えられます。
クラウドPBX自体の品質も影響しています。品質の悪いサービスを選んだ場合、ノイズなどに悩まされる可能性あります。
音声通話が不安定では、業務に支障が及びかねません。クラウドPBXを導入する前に、利用者のインターネット環境やサービス品質の確認が求められます。
2.2 電話番号が限られる
クラウドPBXでは、利用可能な電話番号が限られています。電話番号であれば、どれでも利用できるわけではありません。
会社の電話番号を引き継ぐときは、番号ポータビリティ(LNP)というサービスを利用します。しかし、LNPでクラウドPBXへ引き継ぎできるケースもあれば、契約時に新規電話番号の取得・発行が必要なケースもあります。
引き継ぎ可能な電話番号は、以下のいずれかの条件に該当する場合です。
NTTで取得した固定電話番号(アナログ回線)
NTTのひかり電話で取得した固定電話番号(IP回線)
NTTで固定電話番号を取得し、LNPで他社へ乗り換えた
会社の電話番号を引き継ぎたいときは、現在契約している電話会社やベンダーへ確認してみましょう。
2.3 セキュリティ・サポート等がベンダー依存
セキュリティ対策やサポートは、ベンダーに依存する点も注意が必要です。クラウドPBXでは、電話番号や住所などの情報をオンライン上で管理していますが、ハッキングを受けるリスクもゼロではありません。最悪のケースでは、個人情報やデータが漏洩するおそれがあります。もちろん各種対策は施されていますが、セキュリティ強度はベンダーの質に左右されます。
トラブル発生時の対応もベンダー次第です。即座に対応することもあれば、長期間待たされる可能性もあります。もしサポートが遅い場合、業務に支障が出てしまいかねません。
3.クラウドPBXのデメリット対処法
クラウドPBXを導入する際は、デメリットを考慮したうえでサービスを選ぶことが重要です。
3.1 サービス品質を確認する
クラウドPBXを契約する前に、必ずサービスの品質をチェックしましょう。特に以下は重要性の高い確認項目です。
基本機能
音声通話の品質と安定性
セキュリティ対策
最低契約期間
基本機能はもちろん、音声通話の品質や安定性は入念な確認が求められます。業務に影響するため、高品質なサービスを選びましょう。
情報漏洩リスクへ備えるために、ベンダーが施しているセキュリティ対策の確認も必須といえます。自社の信用にも関わるため、どのような対策を採っているか、しっかりとチェックしましょう。
最低契約期間も確認が必要です。最低利用期間が定められたサービスは、不要になっても期間中は料金を払い続ける必要があります。可能ならトライアル(デモ)でサービスの品質を見極め、契約の可否を判断しましょう。
3.2 オプションやサポート面を確認する
オプションも確認が重要です。サービスによっては、LNPや通話録音機能などをオプションとして提供しています。自社に必要なオプションが揃っているかチェックしましょう。
サポートについても、範囲や提供方法、対応可能な時間を見ておく必要があります。トラブル発生時に業務が滞ることがないよう、手厚いサポートを用意しているサービスを選びましょう。
4.RemoTELならデメリットなしで導入できる
さまざまなサービスがあるクラウドPBXですが、選択で迷ったときは「RemoTEL」がおすすめです。RemoTELには以下の強みがあります。
ブラウザから簡単に管理や設定変更が可能
契約は1ヶ月単位で短期間の運用もできる
通話録音やアプリなどオプションと拡張機能が充実
ユーザ別にサーバを分割している
RemoTELはブラウザから管理画面にアクセス可能で、簡単に管理や各種設定の変更ができます。画面構成もシンプルで、使いやすさを追求しています。
契約は1ヶ月単位で可能です。他社のように、最低利用期間に縛られる心配もありません。通話録音などのオプションや拡張機能も充実しています。
また、ユーザごとにサーバーを分けており、品質面の問題が起こりづらく、安定した運用を実現しています。
5.まとめ
クラウドPBXは多くのメリットを持つ反面、デメリットも少なくありません。導入の際は、品質やオプション、サポートを確認したうえでサービスを選びましょう。
どのサービスにするか悩んだときは、RemoTELを検討してはいかがですか?短期運用も可能で品質の問題が起こりにくいなど、RemoTEL特有の強みもあります。最短1営業日で利用できるため、スピーディな導入が可能です。